太田牛一
( おおた・ぎゅういち )大永7年(1527)生まれ。弓三人の衆(弓衆)として織田信長に仕え、本書『信長公記』にも牛一自身が三度登場する。信長没後は豊臣秀吉、秀頼父子に仕え、『大かうさまくんきのうち』、『関ヶ原御合戦双紙』などの記録を執筆した。慶長18年(1613)没。
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『信長公記』(しんちょうこうき)は、織田信長の家臣であった太田牛一が著した、信長の一代記である。足利義昭を奉じて上洛してから本能寺の変に斃れるまでの15年間の足跡がとりわけ詳細に書き記されている。しかもその記録はきわめて正確で、歴史研究が進み従来の信長像が大きく塗り替えられようとしている現今においても、本書は第一級史料としての地位を失っていない。戦国時代を駆け抜けた信長の生きざまが現代によみがえる!
大うつけから天下人へ(天文三年?永禄十一年)
将軍義昭を奉じて上洛(永禄十一年)
伊勢を平定へ(永禄十二年)
北国・南方との抗争(元亀元年)
叡山炎上・江南を平定(元亀二年)
浅井・朝倉・武田軍との抗争(元亀三年)
命運尽きた将軍義昭(天正元年)
世にも珍しい酒のさかな(天正二年)
天下分け目の長篠の戦い(天正三年)
湖畔にのぞむ安土城(天正四年)
茶の湯と討伐と(天正五年)
西国制覇の野望(天正六年)
落日の播州伊丹城(天正七年)
石山本願寺との和平成る(天正八年)
北へ西へと広がる分国(天正九年)
天下統一の夢はむなしく(天正十年)
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