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ちくま学芸文庫

日本社会再考

——海からみた列島文化

百姓=農民という既成概念を根底から覆し、海民が活躍した、まったく新たな日本社会像を鮮烈に甦らせた、網野歴史学の記念碑的名著。解説 佐々木高明

定価

1,320

(10%税込)
ISBN

978-4-480-09814-6

Cコード

0121

整理番号

-17-7

2017/09/06

判型

文庫判

ページ数

336

解説

内容紹介

日本を農業中心社会とみなす、長年常識とされてきた社会像は、近年つくられた虚像だった―ベストセラー『日本の歴史をよみなおす(全)』で、このことを明らかにした網野史学。この一貫した視点から、本書では「百姓」=「農民」という定説を覆し、実際にはその大きな部分を占めていた「海民」たちの活躍を読み解く。漁業、製塩業に従事するのみならず、広く遠洋交易を営み、企業家的な活動すら行った海民たちは、いかに日本の社会を彩り、形作ってきたのか。史料を駆使してその豊かな世界を掘りおこし、日本史に新たな地平を切り開いた快著。

目次

序章 海からみた日本社会
第1章 北国の社会と日本海
第2章 瀬戸内海交通の担い手
第3章 太平洋の海上交通と紀伊半島
第4章 西海の海民社会
第5章 中世前期の水上交通―常陸・北下総を中心に
終章 残された課題

著作者プロフィール

網野善彦

( あみの・よしひこ )

1928─2004年。山梨県生まれ。東京大学文学部国史学科卒業。名古屋大学助教授、神奈川大学短期大学部教授、同大学特任教授を歴任。歴史家。専攻は日本中世史、日本海民史。著書:『蒙古襲来』『日本中世の非農業民と天皇』『無縁・公界・楽』『異形の王権』『日本社会の歴史(上・中・下)』『「日本」とは何か』『日本の歴史をよみなおす(全)』『日本中世都市の世界』他多数。

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