安達忠夫
( あだち・ただお )1944年、福島県平市(現いわき市)生まれ。東京大学大学院人文科学研究科修了。埼玉大学名誉教授。専門は、ドイツ・北欧文学および児童文学。著訳書に、『ミヒャエル・エンデ』『脳と音読』(ともに講談社現代新書)、『アンデルセン』(清水書院)、ペーテル・ポール『ヤンネ、ぼくの友だち』(徳間書店)などがある。
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「素読(そどく)」とは、内容の理解は後まわしにして、古典を繰り返し音読すること。江戸時代以来、学習の初歩として行われてきたが、これには確かな意味があった。言葉の響きやリズムに浸ることによって感性が磨かれ、学びを深めるための土台をつくるのだ。また、素読は外国語の習得にも効果を発揮する。本書では、著者が子どもたちと実践してきた経験をもとに、素読の具体的な方法や外国における音読の例などをていねいに解説していく。声に出して読むことの意義をいちはやく再評価した書。
第1章 素読を支えるもの
第2章 外国語早期教育と漢文素読
第3章 素読の歴史とさまざまな例
第4章 ヨーロッパでの経験
第5章 ユダヤ教の聖書朗詠
第6章 素読を始めるにあたって
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