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ちくま学芸文庫

グローバル・シティ

——ニューヨーク・ロンドン・東京から世界を読む

世界の経済活動は分散したのではない、特権的な大都市に集中したのだ。国民国家の枠組を超えて発生する世界の新秩序と格差拡大を暴く衝撃の必読書。

定価

2,090

(10%税込)
ISBN

978-4-480-09842-9

Cコード

0136

整理番号

-41-1

2018/02/06

判型

文庫判

ページ数

768

解説

内容紹介

情報通信技術の発達が経済活動の劇的な変化を引き起こす一方で、世界経済を統治し文化をリードする機能は、グローバル・シティと呼ばれる「場」に集積した。そこには金融とともに高度な専門サービスを提供する企業が集中し、世界経済を支配・管理するだけでなく、高所得者層の新しいライフスタイルがグローバルな文化を生み出している。しかしその裏では、移民労働者を含む低賃金労働者が、産業を底辺で支えているのだ。国民国家の枠組を超えて発生する世界の新秩序と格差拡大を実証的に暴いた、都市論・移民研究・政治経済学の金寺塔。

目次

第1部 グローバル化の地理学と構図を読み解く(分散と新しい形の集中
対外直接投資の新しいパターン
金融業の国際化と拡大)
第2部 グローバル・シティの経済秩序(生産者サービス
グローバル・シティ―脱工業化時代の生産の場
グローバル都市システムをつくるもの―ネットワークと階層)
第3部 グローバル・シティの社会秩序(雇用と所得
経済再編―階級と空間の二極化)

著作者プロフィール

サスキア・サッセン

( さっせん,さすきあ )

オランダ生ま?黶Bブエノスアイレス国立大学、イタリア・ローマ大学卒業。米国インディアナ州ノートルダム大学で社会学修士・同博士・経済学博士号を取得。コロンビア大学(都市計画・建築)、シカゴ大学社会学教授を経て、コロンビア大学(社会学)教授。著書に『労働と資本の国際移動』『グローバル空間の政治経済学』(岩波書店)『グローバリゼーションの時代』(平凡社)などがある。

伊豫谷登士翁

( いよたに・としお )

1947年京都府生まれ。京都大学大学院経済学研究科博士課程単位取得退学。東京外国語大学外国語学部教授を経て、一橋大学院社会学部教授。グローバリゼーション・スタディーズ、移民研究専攻。著書『グローバリゼーションとは何か』(平凡社)『変貌する世界都市』(有斐閣)『グローバリゼーションと移民』(有信堂高文社)など、訳書に『グローバリゼーションの時代』(平凡社)などがある。

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