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ちくま学芸文庫

専制国家史論

——中国史から世界史へ

定価

1,320

(10%税込)
ISBN

978-4-480-09843-6

Cコード

0122

整理番号

-42-1

2018/02/06

判型

文庫判

ページ数

320

解説

内容紹介

自律的な団体性を欠いた社会と、意思決定の集中化した巨大な政治的統合。これは専制国家の指標である。中国はいかにしてその体現者となり、今日に至ったのか。本書は、封建社会を通過して近代国家へと展開を遂げた日本との比較検討をふまえ、中国という国家の特質をつぶさに炙り出す。グローバル化の進展とともに社会の団体的結合原理が解体し、政治決定の集中化が急激に進行する現代にあって、中国のもつ歴史的様態は、はたしてどのような示唆を与えるのか―。多分野の成果を取り入れ、人類史的視野から国家像を描出した渾身の論考。

目次

第1章 専制国家認識の系譜
第2章 専制国家と封建社会
第3章 専制国家の形成
第4章 封建社会と専制国家の発展
第5章 近代への移行―その一 経済
第6章 近代への移行―その二 政治
終章 世界統合と社会

著作者プロフィール

足立啓二

( あだち・けいじ )

1948年兵庫県生まれ。1972年京都大学文学部卒業、1978年京都大学院文学部博士課程単位取得退学。現在、熊本大学名誉教授。専門は東洋史。著書に、『明清中国の経済構造』(汲古書院)『中国史像の再構成』(共著)『中国専制国家と社会統合』(共著、いずれも文理閣)、『シンポジウム 歴史学と現在』(共著、柏書房)など。

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