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ちくま学芸文庫

ナショナリズムとは何か

ナショナリズムは創られたものか、それとも自然なものか。この矛盾に満ちた心性の正体を、世界的権威が徹底的に解説する。最良の入門書、本邦初訳。

定価

1,430

(10%税込)
ISBN

978-4-480-09873-3

Cコード

0131

整理番号

-19-1

2018/06/07

判型

文庫判

ページ数

384

解説

内容紹介

見ず知らずの人々を強固な同胞意識で結びつけるナショナリズム。それは近代世界の基本原理でありながらも、各地で数々の軋轢や衝突を引き起こしてきた。人為的に創られたものと論じられる一方で、伝統や歴史に根ざした自然なものとして感受される、この矛盾に満ちた心性はいかにして生まれたのか。本書では、ナショナリズムをめぐって繰り広げられてきた数多の議論を整理し、イデオロギー、政治運動、文化などが絡み合うその全貌に迫る。ナショナリズムは消え去る運命にあるのか、それとも今後も強い影響力を保ちつづけるのか―。ゲルナー、アンダー

目次

第1章 概念
第2章 イデオロギー
第3章 パラダイム
第4章 理論
第5章 歴史
第6章 将来展望

著作者プロフィール

アントニー・D・スミス

( すみす,あんとにー・D )

1939-2016年。オクスフォード大学のウォドム・カレッジで古典学と哲学を学び、LSEで社会学の修士と博士の学位を、ロンドン大学で美術史の博士の学位を取得。長年、LSEで社会学の教授をつとめ、歴史的継続性を重視したアプローチによって、ナショナリズム研究の新たな地平を切り拓いた。おもな邦訳書に『ナショナリズムの生命力』『ネイションとエスニシティ』『選ばれた民』などがある。

庄司信

( しょうじ・まこと )

1958年生まれ。日本赤十字秋田看護大学非常勤講師。おもな訳書に、エリック・ホブズボーム『ナショナリズムの歴史と現在』(共訳)、クリスティアン・ボルフ『ニクラス・ルーマン入門』、ユルゲン・ハーバーマス『自然主義と宗教の間』(共訳)などがある。

この本への感想

ナショナリズムを調べるにあたって拝読しましたが、非常に素晴らしい本だと感じました。一義的に考えられがちなナショナリズムを各論者に即して整理して下さっていたので、大まかな全体を捉えることが出来ました。少し難解ですが、そもそもの理解が大変なナショナリズムを知るにはうってつけの書だと思います。名著です。

せなぎ

さん
update: 2022/12/25

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