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ちくま学芸文庫

独立自尊

——福沢諭吉と明治維新

国家の発展に必要なものとは何か――。福沢諭吉は生涯をかけてこの課題に挑んだ。今こそ振り返るべき思想を明らかにした画期的福沢伝。解説 細谷雄一

定価

1,540

(10%税込)
ISBN

978-4-480-09877-1

Cコード

0112

整理番号

-26-1

2018/09/10

判型

文庫判

ページ数

400

解説

内容紹介

福沢諭吉は、西洋文明との対比のなかで、日本文明の特質を根源的に考察し、国家の発展には何が必要かを問い続けた。そして、脈々たる熱情をもって人々に精神の変革を訴えかけた。本書は、中津藩時代から晩年まで、因習に挑み、明治国家建設に邁進した生涯を描いたものである。『学問のすゝめ』『文明論之概略』の論評や朝鮮問題の再検討など、随所に示される著者の見解は、国家の歩みとともにあった人物の統一的把握をもたらすだろう。福沢の思想の真髄を明快に伝える最良の評伝。

目次

中津時代
緒方塾
アメリカに行く
ヨーロッパを知る
『西洋事情』
慶応義塾
『学問のすゝめ』
『文明論之概略』
維新のリーダーと福沢諭吉
「国会論」と十四年政変
家庭と日常生活
朝鮮問題
内閣制度の創設と条約改正
初期議会と日清戦争
晩年と死
福沢諭吉と伊藤博文

著作者プロフィール

北岡伸一

( きたおか・しんいち )

1948年、奈良県に生まれる。1971年、東京大学法学部卒業。1976年、同大学大学院法学政治学研究科博士課程修了(法学博士)。立教大学教授、東京大学教授、国連大使、政策研究大学院大学教授、国際大学学長などを経て、現在、国際協力機構(JICA)理事長。東京大学名誉教授。紫綬褒章受章。著書に、『清沢洌』(中公新書、1987年、サントリー学芸賞)、『日米関係のリアリズム』(中公叢書、1991年、読売論壇賞)、『自民党』(読売新聞社、1995年、吉野作造賞)、『門戸開放政策と日本』(東京大学出版会、2015年)など多数。

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