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ちくま学芸文庫

文語訳聖書を読む

——名句と用例

定価

1,210

(10%税込)
ISBN

978-4-480-09911-2

Cコード

0116

整理番号

-20-1

2019/03/07

判型

文庫判

ページ数

288

解説

内容紹介

明治期に出来上がって以来、一世紀以上にわたり愛読されてきた文語訳聖書。格調が高く、歯切れのよい翻訳は、文学はもとより、日常の日本語にいたるまで強い影響を与えた。本書は、キリシタン時代にさかのぼって文語訳成立の経緯をたどった後、名著をはじめ、多岐にわたる作品のなかで聖句や名句がどのように用いられてきたのか、言語文化へのはたらきを見ていく。日本人の精神生活と表現世界を豊かにした源泉へと読者をいざない、いまだ色あせることのない言葉の輝きを伝える。

目次

序章 文語訳聖書の魅力
第1章 文語訳聖書の成り立ち(キリシタン時代
開国前の海外訳 ほか)
第2章 修正訳と改訳ほか(新約聖書の修正
新約聖書の改訳 ほか)
第3章 名著にみる文語訳聖書(内村鑑三『基督信徒の慰』(警醒社書店、一八九三(明治二六))
山室軍平『平民之福音』(救世軍日本本営、一八九九(明治三二)) ほか)
第4章 文語訳聖書の名句と用例(新約聖書の名句と用例
旧約聖書の名句と用例)

著作者プロフィール

鈴木範久

( すずき・のりひさ )

1935年生まれ。立教大学名誉教授。専攻は、宗教学・宗教史学。著書に、『明治宗教思潮の研究』(東京大学出版会)、『内村鑑三』(岩波新書)、『内村鑑三日録』(全12巻)『日本キリスト教史物語』『近代日本のバイブル』『日本キリスト教史』(いずれも教文館)、『日本宗教史物語』(聖公会出版)、『聖書を読んだ30人』(日本聖書協会)、『中勘助せんせ』『聖書の日本語』『内村鑑三の人と思想』(いずれも岩波書店)など。訳書に、内村鑑三『代表的日本人』『余はいかにしてキリスト信徒となりしか』など。

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