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ちくま学芸文庫
増補 普通の人びと
——ホロコーストと第101警察予備大隊
ごく平凡な市民が無抵抗なユダヤ人を並べ立たせ、ひたすら銃殺する――なぜ彼らは八万人もの大虐殺に荷担したのか。その実態と心理に迫る戦慄の書。
- 定価
-
1,870
円(10%税込)
- ISBN
-
978-4-480-09920-4
- Cコード
-
0122
- 整理番号
-
フ
-42-1
-
2019/05/09
- 判型
-
文庫判
- ページ数
-
528
頁
- 解説
内容紹介
薬剤師や職人、木材商などの一般市民を中心に編成された第101警察予備大隊。ナチス台頭以前に教育を受け、とりたてて狂信的な反ユダヤ主義者というわけでもなかった彼らは、ポーランドにおいて3万8000人ものユダヤ人を殺害し、4万5000人以上の強制移送を実行した。私たちと同じごく平凡な人びとが、無抵抗なユダヤ人を並び立たせ、ひたすら銃殺しつづける―そんなことがなぜ可能だったのか。限られた資料や証言を縒り合わせ、凄惨きわまりないその実態を描き出すとともに、彼らを大量殺戮へと導いた恐るべきメカニズムに迫る戦慄の書。
目次
ユゼフフのある朝
通常警察
通常警察と最終的解決―ソ連一九四一年
通常警察と最終的解決―強制移送
第一〇一警察予備大隊
ポーランド到着
大量殺戮への通過儀礼―ユゼフフの大虐殺
大虐殺の考察
ウォマジ―第二中隊の急襲
トレブリンカへの八月の強制移送
九月下旬の暗殺
強制移送の再開
ホフマン大尉の奇妙な健康状態
「ユダヤ人狩り」
最後の大虐殺―「収穫感謝祭」作戦
その後
ドイツ人、ポーランド人、ユダヤ人
普通の人びと
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