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ちくま学芸文庫

最初の礼砲

——アメリカ独立をめぐる世界戦争

定価

1,870

(10%税込)
ISBN

978-4-480-09991-4

Cコード

0131

整理番号

-23-4

2020/06/10

判型

文庫判

ページ数

576

解説

内容紹介

1776年11月16日、大陸会議の旗を掲げた船が西インド諸島セントユースティシャス島に入港し、礼砲を放った。島の砦が答砲で応える。それはアメリカという「独立国」に対する最初の公的礼砲で、歴史の大きなうねりが始まった瞬間だった。本国イギリス政権担当者の無気力、参戦国オランダとフランスの国民感情・国家的背景などを分析し、アメリカ独立をめぐる18世紀の世界戦争を透徹した歴史観で描き出す。『八月の砲声』に著者最後の作品。

目次

「アメリカ合衆国の主権が最初に認知された場所」
黄金の岩
海乞食―オランダの台頭
「途方もない企て」―アメリカ海軍
海賊船―ボルティモア英雄号
オランダ人とイギリス人―もう一つの戦争
ロドニー提督登場
フランスの介入
アメリカ革命の危機
「ここで叩いておけばアメリカはこっちのものさ」
重大な瞬間
最期の機会―ヨークタウンの戦い

著作者プロフィール

バーバラ・W・タックマン

( たっくまん,ばーばら・W )

1912-89年。ニューヨークの名門に生まれ、ハーヴァード大学を卒業。政治評論誌「ザ・ネーション」の論説や特集記事を担当し37年には記者としてスペイン内乱を取材、英国評論誌特派員ののち、文筆家として活躍。63年に『八月の砲声』でピュリッツァー賞を受賞、72年『失敗したアメリカの中国政策』で再受賞した。『愚行の世界史』など著書多数。(写真 UPI・サン)

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