南條竹則
( なんじょう・たけのり )1958年東京生まれ。作家。翻訳家。1993年『酒仙』で第五回日本ファンタジーノベル大賞優秀賞を受賞。著書に『ドリトル先生の世界』『中華文人食物語』『鬼仙』、訳書に『木曜日だった男』『ブラウン神父の無心』(G・K・チェスタトン)、『秘書綺譚』(アルジャノン・ブラックウッド)などがある。
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昏い不気味な中庭のベンチに女が哀れな姿ですわっている。亡霊の魔力に魅入られた男はその顔を見ずにはいられなくなる…恐ろしくも忘れがたいバレージの傑作「見た男」、キラ=クーチ「蜂の小箱」、マッケン「地より出でたる」、ボウエン「罌粟の香り」、トムスン「闇の桂冠」など、恐怖の深い味わいが読者を魅了する英国怪奇小説傑作コレクション。
林檎の谷(ダンテ・ゲイブリエル・ロセッティ)
目隠し遊び(H.R.ウェイクフィールド)
小さな幽霊(ヒュー・ウォルポール)
蜂の巣箱(アーサー・キラ=クーチ)
ブリケット窪地(エイミアス・ノースコット)
不案内な幽霊(H.G.ウエルズ)
人殺しのヴァイオリン(エルクマン・シャトリアン)
地より出でたる(アーサー・マッケン)
断章(ジョージ・ゴードン・バイロン)
ヘンリとロウィーナの物語(M.P.シール)
見た男(エクス=プライヴェート・エクス)
窃盗の意図をもって(アルジャノン・ブラックウッド)
罌粟の香り(マージョリー・ボウエン)
闇の桂冠(フランシス・トムスン)
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