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ちくま文庫

森鴎外集 鼠坂 文豪怪談傑作選

定価

968

(10%税込)
ISBN

978-4-480-42242-2

Cコード

0193

整理番号

-36-2

2006/08/09

判型

文庫判

ページ数

400

解説

内容紹介

日本近代文学興隆期の巨人・森鴎外は、同時代のヨーロッパで書かれた怪異奇想小説の逸品を、誰よりも早く、達意の訳文でわが国の読者に紹介するとともに、みずからも好んで怪談奇談の筆を執った。死霊の復讐、旧家に蟠る怨念、分身譚、神仏の祟りなど多彩な創作怪談と翻訳怪奇小説を集大成した本書は、文豪鴎外による「独り百物語」もしくは鴎外版「世界怪談名作集」ともいうべき試みである。

目次

常談(ファルケ)
正体(フォルメラー)
佐橋甚五郎
二髑髏(ミョリスヒョッフェル)
魔睡
負けたる人(ショルツ)
金毘羅
刺絡(シュトローブル)
鼠坂
破落戸の昇天(モルナール)

忘れて来たシルクハット(ダンセイニ)
影影と形
心中
己の葬(エーヴェルス)
不思議な鏡
分身(ハイネ)
百物語
「我百首」より二十五首

この本への感想

 鴎外の翻訳作品が多数収録されていて、うれしい。


 近頃は、新訳の出版がもてはやされているけれど、百年前の鴎外の訳だって読めばドキドキ、途中で本を閉じるのが惜しくなる。“新訳”に負けてはいない。
 いつの日か『森鴎外“翻訳”全集』なんて、ちくま文庫から出版されないものかしら、と思ってしまいました。・・・でも、ちくま文庫では既に『森鴎外全集』が出版されているんですよね・・・代表的な翻訳作品なら収録されているみたいだけれど、それだけじゃあ消化不良です。やっぱり翻訳作品あるだけ全部読みたい! ちょっとワガママなことを書いてしまいましたが、鴎外の翻訳はそれだけの価値が充分にあると思うのです。無理にとは言わないけれど、実現したらいいな、と心ひそかに願っておりますデス。ハイ。

羊我堂

さん
update: 2010/05/27

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