柳田國男
( やなぎた・くにお )柳田 國男:(1875―1962)兵庫県に生まれる。幼少年期より文学的才能に恵まれ、短歌、抒情詩を発表。東京帝国大学を卒業後、農商務省、貴族院勤務を経て、朝日新聞社に入社。勤務の傍ら全国各地を旅行し、民俗学への関心を深める。1909年、日本初の民俗誌『後狩詞記』を発表、以後『遠野物語』から晩年の『海上の道』に至るまで多大な業績を遺す。
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日本民俗学の開祖・柳田國男は、実作と研究の両面において、近代日本の怪談文学史にも多大な影響を及ぼした巨人であった。霊魂の行方、神隠し、マヨイガ…日本文化の古層に横たわる異界=怪談的なるものの卓越した?T求者としての文業の精華を、史上初めて一巻本選集の形で集成。文庫初収録の「怪談の研究」、三島由紀夫や石川淳が絶讃した「遠野物語」「一目小僧」、『耳袋』論、泉鏡花頌まで。
怪談の研究
山人の研究
遠野物語
幽霊思想の変遷
魂の行くえ
幽冥談
熊谷弥惣左衛門の話
狸とデモノロジー
池袋の石打と飛騨の牛蒡種―『巫女考』より
魚王行乞譚
念仏水由来
一目小僧
かはたれ時
幻覚の実験
発見と埋没
故郷七十年(抄)
『耳袋』とその著者
根岸守信編『耳袋』
鈴木鼓村著『耳の趣味』
岡田蒼冥著『動物界霊異誌』
這箇鏡花観
夢がたり
草もみじ
『近世奇談全集』序言
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