尾崎放哉
( おざき・ほうさい )(1885-1926) 現在の鳥取市に生まれる。本名・秀雄。東京帝国大学法学部卒業後、東洋生命保険株式会社に入社。旧制中学時代から句作を始め、一高俳句会に参加、荻原井泉水の「層雲」に寄稿するなど、自由律の俳人として句作を続けた。流浪遁世ののち小豆島南郷庵にて41歳で病死。
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「咳をしても一人」などの句で知られる自由律の俳人・尾崎放哉。前途を嘱望されたエリート社員だったが、家族も仕事も捨て、流浪の果て、孤独と貧窮のうちに小豆島で病死。その破滅型の境涯は、同時代の俳人・種田山頭火と並び、いまなお人々に感銘を与えつづける。本書は、遁世以後の境地を詠んだ絶唱を中心に全句稿を網羅するとともに、小品・日記・書簡を精選収録する。遁世漂泊の俳人の全容を伝える決定版全句集。
俳句(遁世以後(大正一三年?大正一五年)
俗世の時代
句稿(大正一四年?大正一五年)
俗世の時代・拾遺)
小品・随筆・書簡(夜汽車
入庵雑記
大正十三年八月二十二日 住田蓮車あて書簡
大正十三年十二月十五日 佐藤呉天子あて書簡 ほか)
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