東谷暁
( ひがしたに・さとし )1953年生まれ。早稲田大学政経学部卒業。いくつかの雑誌編集に携わった後、97年より経済・政治の分野を中心にフリーのジャーナリストとして活動する。著書に『増補・民営化という虚妄』(ちくま文庫)、『エコノミストは信用できるか』『エコノミストを格付けする』(いずれも文春新書)、『日本経済の突破口』(PHP研究所)、『世界と日本経済30のデタラメ』(幻冬舎新書)、『ビジネス法則の落とし穴』(学研新書)、『金融庁が日本を滅ぼす』(新潮文庫)など多数ある。
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発行部数が300万を超す日本経済新聞はサラリーマンにとって欠かせない情報源であり、経済を中心とした出来事の分析や解説の手引きともなっている。では「バブル」や「グローバリズム」「中国経済」「成果主義」「構造改革」「リーマン・ショック」などの論争的なテーマについて、日本経済新聞はどのように報道してきたのだろうか。近年の紙面を綿密にたどり、迷走する論調とその背景を検証する。
プロローグ 日本経済新聞狂騒の二十年
第1章 歴史を書き換えたのは誰か
第2章 日本的経営の称賛から攻撃へ
第3章 グローバル・スタンダード万歳
第4章 アメリカ経済政策の代理店
第5章 社説と編集委員の葛藤と協調
第6章 IT革命キャンペーンの幻想
第7章 世界の工場=中国への熱狂
第8章 日本経済新聞の「正しい」読み方
エピローグ 日本経済新聞の「官から民へ」幻想
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