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内容紹介

もっと自由に、もっと楽しく。堅苦しい先入観を捨てて向き合ってみよう。教科書から選び抜かれた31篇の詩たちが、言葉の翼をひろげて待っている。

目次

峠(石垣りん)
素直な疑問符(吉野弘)
春(草野心平)
紙風船(黒田三郎)
歌(中野重治)
棒論(辻征夫)
小景異情(室生犀星)
あんたがたどこさ
どうかして(川崎洋)
きりん(まど・みちお)〔ほか〕

著作者プロフィール

川崎洋

( かわさき・ひろし )

1930~2004 詩人。東京都出身。西南学院専門学校英文科中退。横須賀の米軍キャンプなどに勤務。53年にN木のり子らと詩誌「櫂」を創刊。61年から文筆業に専念する。方言、子ども言葉、日常語の何気ない表現に、豊かな可能性を探り、?煤Xの作品を生み出す。主な著作に『ビスケットの空カン』『ぼうしをかぶったオニの子』『すてきな詩をどうぞ』『かがやく日本語の悪態』『教科書の詩をよみかえす』など。

室生犀星

( むろう・さいせい)

(1889‐1962)作家・詩人。金沢生まれ。就職後、俳句、詩、短歌に手を染め、1913年、北原白秋に認められる。16年、萩原朔太郎と同人誌『感情』を発行、注目される。35年『あにいもうと』で文芸懇話会賞、41年菊池寛賞を受賞。戦後も代表作『杏っ子』が読売文学賞を受けるなど、晩年まで多彩な作品を遺した。

谷川俊太郎

( たにかわ・しゅんたろう)

詩人。1931年生まれ。戦後の詩集の中でもっとも注目を浴びたものの一つである『二十億光年の孤独』以来、透明な思考を結晶させた詩集を次々に発表。主な詩集に『日々の地図』(読売文学賞受賞)『みみをすます』『世間知ラズ』、絵本に『こっぷ』『わたし』、日本翻訳文化賞を受賞した『マザーグースのうた』など多くの著書がある。また、『ことばあそびうた』『わらべうた』などのことばをめぐる新しい試みでは、童話や絵本のジャンルにも新機軸をうちだしている。

伊藤比呂美

( いとう・ひろみ)

1955年東京生まれ。1980年『伊藤比呂美詩集』(思潮社)でデビュー。85年エッセイ集『良いおっぱい悪いおっぱい』(現在、集英社文庫)発表。99年小説『ラニーニャ』(新潮社)で第21回野間文芸新人賞受賞。2006年『河原荒草』(思潮社)で第36回高見順賞受賞。07年『とげ抜き新巣鴨地蔵縁起』(講談社)で第15回萩原朔太郎賞受賞。現在カリフォルニア在住。他の著書に『手・足・肉・体 Hiromi 1955』『ラヴソング』『ミドリノオバサン』(筑摩書房)など多数。

大岡信

( おおおか・まこと)

1931年静岡県三島市生まれ。東京大学文学部(国文科)卒業。読売新聞外報部記者、明治大学教授を経て、現在は東京藝術大学名誉教授。その間、1979年から2007年まで「朝日新聞」に「折々のうた」を連載し、大きな話題を呼んだ。主な作品として『蕩児の家系??日本現代詩の歩み』(歴程賞)、『折々のうた』(菊池寛賞)、『紀貫之』(読売文学賞)、『岡倉天心』、『うたげと孤心〈大和歌篇〉』、『ことばの力』、『万葉集』、『現代詩人論』、『肉眼の思想??現代芸術の意味』などがある。(写真:岩本圭司)

茨木のり子

( いばらぎ・のりこ)

(1926~2006)大阪に生まれる。詩人。1953年、詩学研究会に投稿していた川崎洋と詩誌「櫂」を創刊。詩集に『見えない配達夫』『鎮魂歌』『自分の感受性くらい』『寸志』『倚りかからず』、エッセイ集に『詩のこころを読む』『一本の茎の上に』などがある。

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