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ちくま文庫

被差別部落の伝承と生活

——信州の部落・古老聞き書き

定価

1,100

(10%税込)
ISBN

978-4-480-43577-4

Cコード

0136

整理番号

-52-1

2019/03/07

判型

文庫判

ページ数

480

解説

内容紹介

1968年から1970年にかけて、長野県下五十数か所の被差別部落を訪ね歩き、百人を超える人々から得た貴重な証言が、一人の児童文学者によってまとめられていた。自分たちの先祖はどこからやって来て何をしていたのか?さまざまな伝承に込められた思いや知られざる歴史、日々の生活に根差した文化、差別に抗した闘いの記憶。いま差別とヘイトに抗するために。

目次

第1部 伝承と歴史(白山信仰と部落
子ども好きの白山さま
“虎の巻”と呼ばれた長吏田来之記 ほか)
第2部 生活と文化(落穂拾い
据え風呂の立つ日
菅笠づくり ほか)
第3部 水平社の闘い 高橋市次郎老聞き書き(高橋市次郎さんを訪ねて
水平社運動、火の手をあげる
最初の差別糾弾 ほか)

著作者プロフィール

柴田道子

( しばた・みちこ )

1934年3月東京市大森区(現東京都大田区)生まれ。共立女子大学文芸学科卒業。大学在学中にはセツルメント運動に参加する。1954年、乙骨淑子、奥田継夫、山下明生、掛川恭子等と共に同人誌『こだま』を創刊。1959年、学童疎開を描いた『谷間の底から』(東都書房、のち岩波少年文庫)で作家デビュー。1964年に長野県長野市へ転居。地元の被差別部落出身の高校生たちと出会い、部落解放運動に関わる。1975年8月没。主な著書に『ももいろの童話集』『日本丸漂流す』『ひとすじの光』などがある。

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