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定価

748

(10%税込)
ISBN

978-4-480-43858-4

Cコード

0197

整理番号

-19-1

2023/02/09

判型

文庫判

ページ数

256

解説

伊東順子、ウン・ユ

内容紹介

日本で2018年12月に刊行されて以来、フェミニズム、韓国文学が広く普及するきっかけとなった本。82年のごく平均的な暮らしのキム・ジヨンが、生まれてからの半生で出会う女性差別。出生、教育の場、就職、子育て。その中で精神を病み、他人がのりうつったかのような言動を繰り返すキム・ジヨンはどうなるのか?

目次

二〇一五年秋
一九八二年 - 一九九四年
一九九五年 - 二〇〇〇年
二〇〇一年 - 二〇一一年
二〇一二年 - 二〇一五年
二〇一六年
評論『82年生まれ、キム・ジヨン』以後に女性が語り、書くということ(ウンユ)

著作者プロフィール

チョ・ナムジュ

( ちょ・なむじゅ )

チョ・ナムジュ:1978年ソウル生まれ、梨花女子大学社会学科を卒業。放送作家を経て、長編小説「耳をすませば」で文学トンネ小説賞に入賞して文壇デビュー。2016年『コマネチのために』でファンサンボル青年文学賞受賞。『82年生まれ、キム・ジヨン』で第41回今日の作家賞を受賞(2017年8月)。大ベストセラーとなる。2018年『彼女の名前は』、2019年『サハマンション』、2020年『ミカンの味』、2021年『私たちが記したもの』、2022年『ソヨンドン物語』刊行。邦訳は、『82年生まれ、キム・ジヨン』(斎藤真理子訳、ちくま文庫)、『彼女の名前は』『私たちが記したもの』(小山内園子、すんみ訳)、『サハマンション』(斎藤真理子訳)いずれも筑摩書房刊。『ミカンの味』(矢島暁子訳、朝日新聞出版)。『ソヨンドン物語』(古川綾子訳、筑摩書房)が近刊予定。

斎藤真理子

( さいとう・まりこ )

翻訳家。訳書にパク・ミンギュの『カステラ』(共訳、クレイン)、『ピンポン』(白水社)、チョ・セヒ『こびとが打ち上げた小さなボール』(河出書房新社)、ファン・ジョンウン『誰でもない』(晶文社)など精力的に韓国現代文学を翻訳している。『カステラ』で第一回日本翻訳大賞を受賞。

スペシャルコンテンツ

 

寄せられたコメント

女性たちの絶望が詰まったこの本は、未来に向かうための希望の書
──

松田青子

さん
フェミニズムって、実は学問でも思想でもなく、女性たちの日常の中にある。それは生きるものであり、暮らすものだ。ということを小説にしたからこんなにパワフルなんだと思う。日本のキム・ジヨンも読みたくなった。
──

ブレイディみかこ

さん
これは女性だけの物語ではない。フェミニズムに抵抗がある人にも読んで欲しいし、一緒に考えるべき一冊だと思う。10年後のキム・ジヨンがどんな人生を送っているか、それは今を生きる私たちにかかっている。
──

村田沙耶香

さん
誰もが一度は気になったことがあるかもしれないけどやり過ごしていたこと、或いは疑問も抱かず当たり前だと思っていたことに今更ながら気づきを与えてくれる。
──

和田彩花

さん

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