芝木好子
( しばき・よしこ )芝木 好子(しばき・よしこ):1914-91年。生まれ育った東京下町への哀惜を託した文章で知られ、芸術と恋愛の相克に苦しむ女性の生き方を描いた小説に独自の境地を拓いた。戦後の女流文学を代表する作家の一人である。芸術院会員。文化功労者。主な著書に、『青果の市』(1941、芥川賞受賞)、『湯葉』(1960、女流文学者賞)がある。
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「橋を渡ったら、お終いよ。
あそこは女の人生の一番おしまいなんだから」
川島雄三『洲崎パラダイス赤信号』、溝口健二『赤線地帯』の原作2篇
を含む名作短編集。華やいだ淫蕩の街で生きる女たちを描く
「橋を渡ったら、お終いよ。あそこは女の人生の一番おしまいなんだから」(「洲崎界隈」より)。江東区にあった赤線地帯「洲崎パラダイス」を舞台に、華やいだ淫蕩の街で生きる女たちを描いた短篇集。男に執着する娼婦あがりの女の業に迫る表題作「洲崎パラダイス」、満洲帰りで遊郭に身を落とした老女の悲しみをとらえた「洲崎の女」を含む全6篇を収録。解説 水溜真由美
洲崎パラダイス
黒い炎
洲崎界隈
歓楽の町
蝶になるまで
洲崎の女
解説 水溜真由美
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