ちくま学芸文庫
改稿 日本文法の話〔第三版〕
阪倉篤義
著
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村に戦争がくる! 一世紀以上も戦乱が続いた戦国時代、村びとたちは命と財産を守るため、どのような対策をとっていたのか。鍵になるのは城や寺社等である。城郭内等に「小屋」を掛けて地域住民の戦時避難所としたり、家財や食料を隠物として穴倉に隠したり、預物として寺社や他所に預ける仕組みが出来あがっていた。豊臣秀吉による小田原城攻めや「九州征伐」にあっては、城内に大勢の領民が避難していたという記録が残されている。中世村びとの暮らしに迫った著者が、遺跡を歩きつつ、戦国の城を舞台に人々の危機管理の知恵を追う。
解説 千田嘉博
1 城は民衆の避難所(中国古代の城郭の原像
西欧中世の城郭の原像を探る
危機管理の習俗の発見
戦国の城の維持・管理
戦国の城は村の避難所
秀吉軍襲来下の城)
2 隠物・預物の世界(穴を掘って埋める
隠物・預物の習俗)
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