ちくま学芸文庫
改稿 日本文法の話〔第三版〕
阪倉篤義
著
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活動的に哲学するとはいかなることか――。戦前日本を代表する知性として思想界を牽引した三木清。非業の死によりその哲学は未完に終わったが、それゆえに今日なお可能性を示唆してやまない。ハイデッガーからの決定的影響、マルクス主義の哲学的掘り下げ、そこから前景に浮かび上がる歴史という問題、そして同時代の政治への関与。三木の思考には時代との格闘の跡が生々しく刻印されている。本書は、主著『歴史哲学』などを中心に、1920年代の前期から30年代以降の後期まで、三木哲学の新たな読解に資するテクストを精選して構成。未来の思考を切り拓く力をいまここに伝える。
1 ハイデッガーからパスカル、マルクスへ(パスカルに於ける人間の研究(抄)
解釈学的現象学の基礎概念 ほか)
2 歴史哲学、アリストテレスと西田(ハイデッゲル教授の想い出
歴史哲学(抄) ほか)
3 哲学的人間学、制作と技術(哲学的人間学(抄)
構想力の論理(抄) ほか)
4 哲学と政治、もしくは行為的直観のゆくえ(ハイデッガーと哲学の運命
時代と道徳(抄) ほか)
関連論考(戸坂潤「三木清氏と三木哲学」
林達夫「三木清の思い出」 ほか)
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