アンソニー・ギデンズ
( あんそにー・ぎでんず )1938年生まれ、イギリスの社会学者。ハル大学卒業。ケンブリッジ大学教授(1985-97年)、LSE学長(1997-2003年)を経て、現在、英国貴族院議員、LSE名誉教授。主な訳書に『親密性の変容』、『第三の道』、『社会学(第五版)』などがある。
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1,650
円978-4-480-51063-1
0136
-32-1
2021/08/10
文庫判
496
頁後期近代において、個人は特定の場所や宗教、慣習から切り離され、グローバルな社会と相互に繋がるようになった。常に新たな情報に開かれ、継続的な変化が前提となる時代に、自己アイデンティティは外的準拠点を失い、その物語を自ら構成しつづけることでのみ保たれる「再帰的プロジェクト」となる。それは、不確実で多様な選択肢の中から「いかに生きるべきか」を選び続ける重荷を自己に課すものでもあった。精神分析、心理学、社会学など多分野の研究をもとに独自の理論的枠組みを作り上げ、近代的自己の持つ可能性と苦難を読み解いた現代的古典。
第1章 ハイ・モダニティの輪郭
第2章 自己:存在論的安心と実存的不安
第3章 自己の軌跡
第4章 宿命、リスク、安心
第5章 経験の隔離
第6章 自己の苦難
第7章 ライフ・ポリティクスの登場
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