ノーマン・コーン
( のーまん・こーん )ノーマン・コーン(Norman Cohn) 1915-2007年。オックスフォード大学クライスト・チャーチの研究員をつとめ、戦後、イングランド、アイルランドの諸大学で教鞭をとる。元サセックス大学教授。1968年に人種関係問題でアニスフィールド・ウルフ賞を受賞。著書に『千年王国の追求』(紀伊國屋書店)など。
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1,870
円978-4-480-51068-6
0120
-52-1
2022/03/10
文庫判
608
頁「魔女の社会」は実在したのだろうか? 資料を精確に読み解き、「魔女」にまつわる言説がどのように形成されたのかを明らかにする。解説 黒川正剛
「幼児を殺して貪り喰い、近親相姦を行い、十字架に唾をかけ、魔王を崇拝する」――近世のキリスト教世界において激しく非難された「魔女の社会」は、すべてが捏造されたものにすぎない。では、それらの言説はどのような伝統を持ち、いかにして「魔女たち」と結びつき、そして「魔女狩り」に寄与してきたのか。厳密な資料読解を通して、排除と迫害が生み出される条件とその仕組みを明らかにする。また、近代の魔女狩り研究が、どのようにその過ちを増幅し流通させることになったのかについても徹底的に検証する。
古代における序幕
悪魔とその力にかんする見解の変化
中世の異端の悪霊化
テンプル騎士団の壊滅
儀礼的魔術の実在
悪霊を崇拝する魔術師は存在しなかった
魔女の社会は実在しなかった
民衆の想像の中での夜の魔女
魔女狩りの開始についての誤った通説
魔女狩りは実際に、どのように始まったのか
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