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定価

1,540

(10%税込)
ISBN

978-4-480-51078-5

Cコード

0120

整理番号

-18-2

2022/01/06

判型

文庫判

ページ数

416

解説

内容紹介

近代戦争による大量死はいかに克服され、それはどのような政治的帰結をもたらしたか。仲間意識や男らしさ、自由のための意義ある戦争――フランス革命以来、義勇兵が紡ぎ出し、詩や軍歌、文学作品等を通じて支持された神話は、記念碑や戦没者墓地によりシンボル化され国民に共有された。西欧諸国で起きた「戦争体験の神話化」はキリスト教や自然崇拝を取り込んで発展し、英霊祭祀によって死をも統合して、戦争への馴致と政治の残忍化を導いていく。それは第一次大戦後のドイツで頂点に達した……。18世紀末から第二次大戦後までを射程に、神話が犠牲に満ちた現実を覆い隠し、戦間期政治に影響する様を克明に描く。全面改訳。 解説 今井宏昌

目次

新しい戦争
1 起盤となるもの(義勇兵の戦争
神話の創作)
2 第一次世界大戦(青年と戦争体験
英霊の祭祀
自然の流用
陳腐化の過程)
3 戦後の時代(ドイツ政治の残忍化
戦争の継続
第二次世界大戦、神話、戦後世代)

著作者プロフィール

ジョージ・L・モッセ

( じょーじ・もっせ )

ジョージ・L・モッセ(George L. Mosse):1918‐99年。ベルリン生まれ。ウィスコンシン大学・ヘブライ大学名誉教授。専門はドイツ社会史。1933年ナチスの迫害を逃れて亡命。37年ケンブリッジ大学入学。39年にアメリカ移住後、ハーヴァード大学で博士号を取得。著書に『大衆の国民化』『英霊』(ともにちくま学芸文庫)などがある。

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