ジョゼフ・カルメット
( じょぜふ・かるめっと )ジョゼフ・カルメット(Joseph Calmette): 1873‐1952年。ペルピニアン生まれ。フランス中世史の権威。エコール・デ・シャルト(国立古文書学校)卒業。ディジョン大学、トゥールーズ大学などで教鞭をとる。著書に『封建世界』『シャルル5世』『ヴェズレーの華やかなりし日々』(共著)など、邦訳書として『ジャンヌ・ダルク』(岩波書店)、『シャルルマーニュ』(白水社)がある。
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1,980
円978-4-480-51177-5
0122
-56-1
2023/05/10
文庫判
688
頁池上 俊一
中世末期、ヨーロッパにおいて燦然たる文化的達成を遂げたブルゴーニュ公国。大公四人の生涯と事績を史料の博捜とともに描出した名著。解説 池上俊一
フィリップ・ル・アルディ(豪胆公)、ジャン・サン・プール(無怖公)、フィリップ・ル・ボン(善良公)、シャルル・ル・テメレール(突進公)。これら四人のヴァロワ朝ブルゴーニュ公こそ、中世末期、ヨーロッパ世界において広大な領土の獲得と燦然と輝く文化的達成を現出させた人々にほかならない。彼らの営為によってあらわれる公国の個性とは何か。ホイジンガの『中世の秋』に比肩すると言われる本書は、博捜と実証をもとに、大公たちの生涯と事績、そしてついに成し遂げられなかった夢を光彩陸離たる筆致で叙述する。ブルゴーニュ公国の歴史を包括的にまとめた書として今も揺るぎない地位を占める名著。
第1章 王国から公国へと
第2章 カペ朝がブルゴーニュで果たしたこと
第3章 フィリップ・ド・ルーヴルの跡継ぎ
第4章 フィリップ・ル・アルディ―政治
第5章 フィリップ・ル・アルディ―文芸保護者としての
第6章 ジャン・サン・プール
第7章 フィリップ・ル・ボン
第8章 シャルル・ル・テメレール―最盛期
第9章 歴史家と作家たち
第10章 芸術
第11章 宮廷生活
第12章 ブルゴーニュという国家
第13章 シャルル・ル・テメレール―幾多の過誤
第14章 ひとつの治世、ひとつの王朝の終り
結論
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