定方晟
( さだかた・あきら )定方 晟(さだかた・あきら):1936年生まれ。東京大学教養学部卒業。同大学大学院印度哲学博士課程修了。文学博士。東海大学教授、東京大学非常勤講師などを経て、現在、東海大学名誉教授。著書に『須弥山と極楽』『インド宇宙論大全』『異端のインド』『空と無我』など多数。
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仏教は宇宙をどう捉えたか。5世紀インドの書『?舎論』の須弥山説を基礎に他説も参照し、仏教的宇宙観とその変遷を簡明に説いた入門書。解説 佐々木閑
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須弥山とは、高さ約56万キロメートル、天神らが暮らす想像上の高峰である。5世紀頃インドで書かれた仏教論書『?舎論』はこの須弥山を中心とする壮大な宇宙を描き出し、仏教が宇宙をどう捉えたかを詳細に解説した。本書は、『?舎論』を基礎に他説も参照し、仏教宇宙観を簡明に記す。人間より優るが欲望の虜である天神とはいかなる存在か。「蛆虫に骨をうがたれる」といった地獄の責苦、世界を構成する四大と極微、宇宙の消滅と生成のサイクルなど、幅広く解説。後代に現れる極楽浄土の思想をも取り上げて、人生を苦とし、輪廻と解脱の思想を根底とするこのユニークな体系の変遷をたどる。長年読み継がれてきた入門書。
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壮大無比のスケール
三千大千世界、輪廻、地獄、極微……
仏教の世界観へいざなう無類の書。
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1章 人間は宇宙をどう把えたか
2章 仏教の“地獄と天界”
3章 極大の世界と極微の世界
4章 仏教宇宙観の底を流れるもの
5章 西方浄土の思想
6章 地獄はどう伝えられたか
7章 仏教の宇宙観と現代
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