ジョージ・スタイナー
( すたいなー,じょーじ )ジョージ・スタイナー(George Steiner): 1929-2020年。文芸批評家。ジュネーヴ大学教授、ケンブリッジ大学チャーチル・カレッジ・エクストラオーディナリー・フェローなどを歴任。多言語に通じ、古典古代から現代までの文学・哲学・芸術・科学にわたる該博な知識を駆使して執筆活動を展開した。著書に『悲劇の死』『言語と沈黙』『バベルの後に』など。
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師と弟子という対関係が生んできた数々のドラマ。その美しさと醜さはわれわれに何を告げるのか。稀代の批評家が〈教育〉の諸相と深奥へ光をあてる。
1,540
円978-4-480-51252-9
0110
-3-2
2024/08/07
文庫判
336
頁師弟関係には三つの類型があると著者は言う。師による弟子の破壊とその逆、そして相互信頼。西欧に限っても、それらは複雑で微妙な例をいくつも変奏し、理解はとうてい一筋縄にはいかない。ソクラテスとアルキビアデス、ウェルギリウスとダンテ、アベラールとエロイーズ、ブラーエとケプラー、フッサールとハイデガー……。本書は、哲学や文学、宗教から、自然科学、スポーツ、音楽までを見渡しながら、教える者と教わる者との関係が露わにする諸相を卓抜な筆致で描き出す。教育とはいかなる営みか。教師は教え子に何を伝えるのか──。稀代の批評家が文業の極致を示した傑作、待望の文庫化。
謝 辞
序
第一章 起源の存続
第二章 火 の 雨
第三章 偉大な師
第四章 思考の師匠
第五章 新世界にて
第六章 不老の知性
結 語
訳者あとがき
文庫版訳者あとがき
人名索引
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