カール・タウベ
( たうべ,かーる )カール・タウベ(Karl Taube):1957年、米国シカゴ生まれ。カリフォルニア大学バークレー校、イェール大学で学ぶ。カルフォルニア大学教授。専攻、人類学・考古学およびメソアメリカ図像学・美術・文字研究。
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16世紀にスペイン人によって征服された、メソアメリカ文明。その神話と伝承に共通する着想や宗教的モチーフは、植民地時代の文献史料や「ポポル・ヴフ」のような神話・歴史書を通しても伝えられ、今日も伝統文化のなかに生き続けている。破壊と再生による天地創造、人間とトウモロコシの起源、5つの太陽、羽毛の蛇ケツァルコアトル(ククルカン)、血の供犠、そして複雑な暦。本書は、碑文解読や史料研究を踏まえつつ、考古学調査の成果も紹介する。メソアメリカ研究第一人者による、簡潔な小著にして、密度の濃い入門書。
序
古代メソアメリカ史/古代メソアメリカの宗教(暦法/昼と夜/双子/役割モデルと品行)
主な資料と研究史
アステカの神話
天地創造/天地の再生/人間の起源/トウモロコシの起源/プルケの起源/五番目の太陽の創造/アステカ王国の神話/ウィツィロポチトリの誕生
マヤの神話
『ポポル・ヴフ』 ― 原初の起源/双子の英雄とシバルバ攻略/トウモロコシと人間の起源/古典期マヤの宗教にみる『ポポル・ヴフ』創世神話/ユカタンのマヤ神話/ユカタンの創世神話と洪水/ユカタンの創造神話と暦
メソアメリカの神話
読者への文献案内
文庫版解説 メソアメリカの神話と歴史 青山和夫
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