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ちくま学芸文庫

芸術空間の系譜

西洋美術史の泰斗による名著

ラスコー壁画から抽象芸術まで、人間の精神の所産である空間認識・対象把握の特徴や歴史を、建築、彫刻、美術表現に追う文化論の名著。解説 三浦篤

定価

1,320

(10%税込)
ISBN

978-4-480-51351-9

Cコード

0170

整理番号

-6-5

2026/02/09

判型

文庫判

ページ数

272

解説

三浦篤

内容紹介

芸術とは「眼に見えたもの」の再現ではなく「知っていること」から創られる。絵画や彫刻にせよ建築や都市にせよ、優れた独自の表現が確立された時、そこには、かつてなかった精神的価値に裏打ちされた空間認識が根ざしているに違いない。原始時代の洞窟壁画、ギリシアの神殿と彫刻、ゴシック建築、ルネサンスの理想都市、鉄とコンクリートと工業化から現れた世紀末芸術、20世紀に花開く抽象芸術……。自己と対象との関係において際立った表現様式が持つ文化史的・精神的背景を解き明かす、圧倒的な芸術論。西洋美術の碩学の隠れた名著。解説 三浦 篤

目次

原始空間の特質 
ギリシャ人の空間意識 
イタリア美術の空間意識
ゴシック空間の象徴性
ルネッサンスの理想都市
新しい技術と空間的可能性 
世紀末芸術の空間意識
キュビスムの空間意識 
抽象的空間の成立――抒情と幾何学
 
あとがき  
解説  三浦篤

著作者プロフィール

高階秀爾

( たかしな・しゅうじ )

高階 秀爾(たかしな・しゅうじ):1932ー2024年。東京生まれ。東京大学教養学部卒業。東京大学名誉教授。1954?59年、フランス政府招聘留学生として渡仏。国立西洋美術館館長、大原美術館館長、日本芸術院院長を歴任。レジオンドヌール勲章シュヴァリエ章を受章。日本の様々な美術のシーンを牽引しつづけた。著書に『ルネッサンスの光と闇』(中公文庫、芸術選奨)、『名画を見る眼』Ⅰ・Ⅱ(岩波新書)、『20世紀美術』『世紀末芸術』(ともにちくま学芸文庫)など多数。ウィント『芸術と狂気』(岩波書店)など翻訳書も多い。

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