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ちくまプリマー新書

従順さのどこがいけないのか

「みんな、そうしているよ」「ルールだから、しかたがない」「先生がいってるんだから」この発想がいかに危険なものなのか、政治、思想、歴史から解明します。

定価

968

(10%税込)
ISBN

978-4-480-68410-3

Cコード

0210

整理番号

385

2021/09/07

判型

新書判

ページ数

224

解説

内容紹介

「みんな、そうしているよ」「ルールだから、しかたがない」「先生がいってるんだから」この発想がいかに危険なものなのか、政治、思想、歴史から解明します。理不尽な出来事に見て見ぬふりをしていませんか?誰かのいうことに従っていても、世の中は解決しない問題だらけ。打開するには自分で声をあげるしかありません。そうしたあなたに勇気と思考を与えます。いまの日本社会には、私たち一人ひとりが、従順であることを要求する心理的圧力が充満しています。ひょっとするとあなたはそんな社会に息苦しさを感じているかもしれません。「服従」と「不服従」をめぐって思考を整理すれば、その息苦しさから抜け出すための糸口を見出すことができるでしょう。しかし、もしあなたが、従順であることに何の疑問も抱かないでいるとすれば、「服従」について考えを深めることは、これまで見えなかった恐るべき落とし穴があることに気づくことになるでしょう。いずれにしても、従順さや不服従といった問題を解きほぐしてゆくことで、私たちの日々の生活を生き抜くことが、まさに「政治」そのものであることも見えてくると思います。政治とは避けようにも避けて通れないものなのです。本書が、あなたにとって「政治」との関わり方を見直すきっかけとなることを期待しています。(「はじめに」より)イラスト 宇田川由美子

目次

第1章 人はなぜ服従しがちなのか
第2章 忠誠心は美徳か
第3章 本当に「しかたがない」のか
第4章 私たちは何に従うべきか
第5章 どうすれば服従しないでいられるか
第6章 不服従の覚悟とは何か

著作者プロフィール

将基面貴巳

( しょうぎめん・たかし )

1967年神奈川県横浜市生まれ。ニュージーランド・オタゴ大学教授。慶應義塾大学法学部政治学科卒業。シェフィールド大学大学院歴史学博士課程修了(Ph.D)。ケンブリッジ大学クレア・ホール・リサーチフェロー、英国学士院中世テキスト編集委員会専属研究員等を歴任。専門は政治思想史。著書にOckham and Political Discourse in the Late Middle Ages(Cambridge University Press)、『ヨーロッパ政治思想の誕生』(名古屋大学出版会、サントリー学芸賞)、『言論抑圧』(中公新書)、『愛国の構造』(岩波書店)、『日本国民のための愛国の教科書』(百万年書房)、『従順さのどこがいけないのか』(ちくまプリマ―新書)等がある。

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