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ちくまプリマー新書

古典を読んでみましょう

古典を読むのはめんどくさい。でも、わかれば「発見」がある!

古典は、とっつきづらくて分かりにくいものと思われがちだ。でも、どれもがふんぞり返って立派なものでもない。さまざまな作品をとり上げ、その魅力に迫る。

定価

946

(10%税込)
ISBN

978-4-480-68920-7

Cコード

0295

整理番号

216

2014/07/07

判型

新書判

ページ数

240

解説

内容紹介

えっ、浦島太郎はじいさんじゃなくて、鶴になったの?一寸法師はじつは性格が悪くてやりたい放題だった?日本の古典は自由で、とても豊かだ。時代によっていろいろある古典が、これで初めてよくわかる。

目次

「古典」て、なんでしょう
古典を読んでみましょう
ちょっと意地悪な樋口一葉
和文脈の文章と漢文脈の文章
日本語は不思議に続いている
はっきりした説明をしない小野小町
春はどうして「曙」なのか?
分からないものを読んでもよく分からない
亀の恩返し
古典を読んだ方がいい理由
今とは違うこと
意外に今と同じこと
歴史はくるくると変わる
日本語が変わる時
人の声が言葉を作る
漢文の役割
『日本書紀』の読み方
王朝の物語を読んでみましょう

著作者プロフィール

橋本治

( はしもと・おさむ )

1948年東京生まれ。東京大学文学部国文科卒。小説、戯曲、舞台演出、評論、古典の現代語訳ほか、ジャンルを越えて活躍。著書に『桃尻娘』(小説現代新人賞佳作)、『宗教なんかこわくない!』(新潮学芸賞)、『「三島由紀夫」とはなにものだったのか』(小林秀雄賞)、『蝶のゆくえ』(柴田錬三郎賞)、『双調平家物語』(毎日出版文化賞)、『窯変源氏物語』、『巡礼』、『リア家の人々』、『BAcBAHその他』『あなたの苦手な彼女について』『人はなぜ「美しい」がわかるのか』『ちゃんと話すための敬語の本』他多数。

この本への感想

まず、「古典楽しいよ!」という(ともすればうっとうしい)押し付けがなく、受け入れやすかったです。
古典の現代語訳の本が数多くある中、「なにを言っているかよく分からないこともある」という観点は新鮮でした。学校の授業で「この古典の意味はこれ。こう現代語訳する。」と習いそれを覚えることが自分の中で当たり前でしたので、「作者は本当にそういう意味をこめていたのか?」と疑問に思うことはなかったと気付かされました。

分かりづらい古典をそれでも読む価値も随所に書かれていて、古典に対する過度な期待と身構えを解いてくれる本だと感じました。

ta

さん
update: 2018/11/10

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