千野帽子
( ちの・ぼうし )パリ第4大学博士課程修了。文筆家。公開句会「東京マッハ」司会。著書に『人はなぜ物語を求めるのか』(ちくまプリマー新書)、『読まず嫌い。』(角川書店)、『文藝ガーリッシュ』『世界小娘文學全集』(河出書房新社)、『俳句いきなり入門』(NHK出版新書)など。編書に『富士山』『夏休み』『オリンピック』(角川文庫)がある。
loading...
人の思考の枠組みのひとつである「物語」とはなんだろう?私たちは物語によって救われたり、苦しめられたりする。その仕組みを知れば、人生苦しまずに生きられるかもしれない。物語は、人生につける薬である!
第1章 あなたはだれ?そして、僕はだれ?
あなたは「物語る動物」です
どんな内容の話が物語る価値があるとみなされるのか
話にとって、「内容」は必須ではない
第2章 どこまでも、わけが知りたい
ストーリーと「なぜ?」
説明の背後に、一般論がある
なぜ私がこんな目に?
感情のホメオスタシス
理由ではなく、意味が知りたい
なんのために生きているのか?と問うとき
第3章 作り話がほんとうらしいってどういうこと?実話は必ずしも「ほんとうらしい」話でなくていい
人は世界を“物語化”する方法?マえることができる
第4章 「?すべき」は「動物としての人間」の特徴である
物語における道徳
世界はどうある「べき」か?
僕たちはなぜ〈かっとなって〉しまうのか?
不適切な信念=一般論から解放される
第5章 僕たちは「自分がなにを知らないか」を知らない
「心の理論」とストーリー
「知らない」とはどういうことか?
ライフストーリーの編集方針
本書をお読みになったご意見・ご感想などをお寄せください。
投稿されたお客様の声は、弊社HP、また新聞・雑誌広告などに掲載させていただくことがございます。