坂口安吾
( さかぐち・あんご )1906-1955。新潟市の生まれ。本名は炳五。中学を放校されて上京、東洋大でインド哲学、アテネ・フランセでフランス文学を学ぶ。「木枯の酒倉から」「風博士」によって、一部の注目をあびる。戦争中は「日本文化私観」「青春論」などの卓抜なエッセイを書きつづけ、戦後、「白痴」「堕落論」で一挙に世に出た。独特の発想と視点をもった文明批評や、「不連続殺人事件」などの探偵小説もある。
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本書には、1954(昭和29)年8月から著者没後の1955(昭和30)年4月にかけて発表された著作14篇と、本全集編集の過程で新たに見つかった著作6篇を補遺として、それぞれ発表順に収録し、発表を想定して書かれた生前未発表原稿26篇を執筆年代順に収めた。そのうち、補遺6篇と生前未発表原稿20篇は、本全集における初収録の著作である。
花咲ける石
裏切り
人生案内
心霊殺人事件
桂馬の幻想
狂人遺書
安吾新日本風土記
能面の秘密
諦めている子供たち
砂をかむ
豊島さんのこと
育児
世に出るまで
青い絨毯
補遺
生前未発表原稿
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