中野重治
( なかの・しげはる )1902-79年。小説家、評論家、詩人。福井県生まれ。
loading...
戦後十年間の全短篇集。天皇制問題の民衆感覚による再検討を提起して反響を呼んだ「五勺の酒」をはじめ、戦時下の生活と軍隊経験、国の被占領状態と革命運動内部のゆがみ、国会の動きと庶民生活の変化などをえがいて、複雑な時代を照らしだす。
五勺の酒
太鼓
おどる男
軍楽
柳のたなばた
夜と日の暮れ
吉野さん
よごれた汽車
アンケート断片
写しもの
樟脳と新かな
第三班長と木島一等兵
角力取ろうの国
その身につきまとう
焼酎とファシズム
男いとこ
米配給所は残るか
秋の一夜
広重
司書の死
空白
公正への誘惑
湯屋と温泉
荒れた屋敷
親との関係
橋
ある五十台の男
孫とおばば
指輪
軒さき
萩のもんかきや
ヒサとマツ
本書をお読みになったご意見・ご感想などをお寄せください。
投稿されたお客様の声は、弊社HP、また新聞・雑誌広告などに掲載させていただくことがございます。