橋川文三
( はしかわ・ぶんそう )1922年─1983年。長崎県生まれ。東京大学法学部卒業。明治大学政経学部教授として近代日本政治思想史を教えるかたわら、戦後冷遇された日本浪曼派の思想をテーマに執筆活動を行う。主要著書:『日本浪曼派批判序説』『近代日本政治思想の諸相』(以上、未來社)『現代知識人の条件』(徳間書店)『歴史と体験』(春秋社)『西郷隆盛紀行』(朝日新聞社)『黄禍物語』『橋川文三著作集』増補版全10巻(以上、筑摩書房)
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自らの精神史の究明を通して近代日本の意味を問い続けた思想家の精髄を集成!朝日平吾、北一輝、大川周明らの思想と行動を内在的に分析、近代日本の思想史を再編する論考と、戦争体験を普遍化するための試み。
昭和超国家主義の諸相(北一輝と高畠素之
北一輝と大川周明
新官僚の政治思想
末松太平著『私の昭和史』について
敗戦と自刃)
戦争体験論の意味(家の戦争体験
戦争責任を明治憲法から考える
停滞と挫折を超えるもの
ある往復書簡
敗戦前後
八・一五紀行
「十三階段」のことなど
幻視の中の「わだつみ会」
戦争世代を支えるもの
井上光晴著『虚構のクレーン』をめぐって
未来からの遺書
野坂昭如著『卑怯者の思想』島尾作品への個人的解説
戦中派とその「時間」)
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