渡邊二郎
( わたなべ・じろう )昭和6-平成20年。東京大学文学部哲学科卒業。同大学文学博士。東京大学文学部教授、放送大学教授等を歴任。実存主義、解釈学、フッサール、ハイデッガー等について著書多数。訳書にフッサール『イデーンⅠ-1・2』、『イデーンⅢ』、ハイデッガー『存在と時間』(共訳)等がある。『渡邊二郎著作集』全12巻(筑摩書房)が刊行されている。
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40年に及ぶハイデッガー研究の集成「真理と非真理、もしくは本来性と非本来性」。ドイツ語論文の翻訳も多数収録、『存在と時間』の核心に迫る。
1 ハイデッガー研究―一九六〇年代後半‐七〇年代(アレーテイア小考
ハイデッガーの一書翰について
ハイデッガーの哲学について
ハイデッガーの諸学への影響
ハイデッガーのプラトン観一瞥
ハイデッガー自身による『存在と時間』の欄外注記
真理と非真理、もしくは本来性と非本来性)
2 ハイデッガー研究―一九八〇年代以降(ハイデッガーにおける本来性と非本来性
ハイデッガーにおける現存在について
範疇的直観と存在了解
「存在と存在者」研究序説
無・否定・存在とロジカル・アナリシス
存在了解の問題
ハイデッガーと論理学批判の問題
存在了解、陳述、時間性
トゥーゲントハット教授を論駁す
ハイデッガーの思索と残された問題点
『存在と時間』を邦訳した私の経験から)
3 『存在と時間』入門、もしくは思索への誘い(『存在と時間』の基本構想
ハイデッガーの存在の現象学とフッサールの意識の現象学「死へとかかわる存在」と「限界状況」
哲学における死の問題
存在論的美学の観点から見た人生にとっての芸術の意義)
4 小品集―ハイデッガーとともに(ある肖像
エミール・シュタイガー『ハイデッガーとの往復書翰』
カスターニエンの木蔭で
樅の木の歌
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