渡邊二郎
( わたなべ・じろう )昭和6-平成20年。東京大学文学部哲学科卒業。同大学文学博士。東京大学文学部教授、放送大学教授等を歴任。実存主義、解釈学、フッサール、ハイデッガー等について著書多数。訳書にフッサール『イデーンⅠ-1・2』、『イデーンⅢ』、ハイデッガー『存在と時間』(共訳)等がある。『渡邊二郎著作集』全12巻(筑摩書房)が刊行されている。
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ドイツ哲学を貫く“無”の系譜。シェリング/ヘーゲル研究。存在の深淵を直視しつつ、救済を期待する。
1 シェリング研究(悪について
シェリング『世代論』覚え書き
車輪具のエルランゲン講義l者リング芸術哲学の射程
シェリングとハイデッガー
『自由論』によって拓かれた地平
シェリングにおける自己意識の歴史について
現代によみがえるシェリング
自然と歴史
シェリングと現代)
2 ヘーゲル研究(ヘーゲルにおける「意識の超越性」寸描
『精神現象学』「意職」の章襍記
力と悟性
ヘーゲルにおける否定的なもの
「良心」Gewissenの問題
ヘーゲル現象学の周辺
ニヒト・ブールとニヒト)
3 ヘーゲル左派研究(一九世紀における実存思想の一断面
個人と社会
マルクス主義)
4 悪と無に関する問題史的考察(悪の問題局面
人間における光と影
ヤコーブのフィヒテ宛公開書翰
無の問題をめぐるドイツ観念論期の思索とハイデッガーの思索との連関
ドイツと日本の「無」の哲学
フリードリヒ・シュレーゲルの超越論的哲学と生の哲学)
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