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シリーズ・全集

渡邊二郎著作集 8 ドイツ古典哲学Ⅱ

シュリング/ヘーゲル研究

日本の哲学研究をリードし続けた偉大な哲学者の緻密な考究と真摯な思索の集成。シェリングとヘーゲル、そして「悪」と「無」に関する論文を収録。解題・久保陽一

定価

8,580

(10%税込)
ISBN

978-4-480-75268-0

Cコード

0310

整理番号

2011/05/16

判型

A5判

ページ数

612

解説

内容紹介

ドイツ哲学を貫く“無”の系譜。シェリング/ヘーゲル研究。存在の深淵を直視しつつ、救済を期待する。

目次

1 シェリング研究(悪について
シェリング『世代論』覚え書き
車輪具のエルランゲン講義l者リング芸術哲学の射程
シェリングとハイデッガー
『自由論』によって拓かれた地平
シェリングにおける自己意識の歴史について
現代によみがえるシェリング
自然と歴史
シェリングと現代)
2 ヘーゲル研究(ヘーゲルにおける「意識の超越性」寸描
『精神現象学』「意職」の章襍記
力と悟性
ヘーゲルにおける否定的なもの
「良心」Gewissenの問題
ヘーゲル現象学の周辺
ニヒト・ブールとニヒト)
3 ヘーゲル左派研究(一九世紀における実存思想の一断面
個人と社会
マルクス主義)
4 悪と無に関する問題史的考察(悪の問題局面
人間における光と影
ヤコーブのフィヒテ宛公開書翰
無の問題をめぐるドイツ観念論期の思索とハイデッガーの思索との連関
ドイツと日本の「無」の哲学
フリードリヒ・シュレーゲルの超越論的哲学と生の哲学)

著作者プロフィール

渡邊二郎

( わたなべ・じろう )

昭和6-平成20年。東京大学文学部哲学科卒業。同大学文学博士。東京大学文学部教授、放送大学教授等を歴任。実存主義、解釈学、フッサール、ハイデッガー等について著書多数。訳書にフッサール『イデーンⅠ-1・2』、『イデーンⅢ』、ハイデッガー『存在と時間』(共訳)等がある。『渡邊二郎著作集』全12巻(筑摩書房)が刊行されている。

久保陽一

( くぼ・よういち)

1943年生まれ。東京大学大学院博士課程満期退学。現在、駒澤大学教授。文学博士。専門はドイツ観念論。著書に『生と認識 超越論的観念論の展開』(知泉書館)、『ヘーゲル論理学の基底』(創文社)、『初期ヘーゲル哲学研究』(東京大学出版会)など、訳書にヘーゲル『信仰と知』(公論社)などがある。

榊原哲也

( さかきばら・てつや)

1958年生まれ。東京大学大学院人文社会系研究科・文学部教授(哲学研究室)。現象学・解釈学・実存哲学に関する歴史的・体系的研究を行っている。また、看護やケア一般に関する質的研究法の一つである「現象学的アプローチ」から「ケアの現象学」を立ち上げる試みも行っている。主著に『フッサール現象学の生成――方法の成立と展開』(東京大学出版会、2009年)がある。

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