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シリーズ・全集

渡邊二郎著作集12 自己と世界

ハイデッガーを超えて 『人生の哲学』 『自己を見つめる』

生きがいとは何か、幸福とは? 真摯な哲学的思索から紡ぎ出される人生論。『人生の哲学』『自己を見つめる』ほか、詳細な「年譜」を収録。解題・森一郎

定価

9,240

(10%税込)
ISBN

978-4-480-75272-7

Cコード

0310

整理番号

2011/08/17

判型

A5判

ページ数

664

解説

内容紹介

ハイデッガーを超えて『人生の哲学』『自己を見つめる』。己れの深みから他者の拡がりへ。世俗への暖かな眼差しあふれる円熟期の思索。

目次

1 人生の哲学(生と死を考える
愛の深さ
生きがいへの問い)
2 自己を見つめる(経験
時間
境遇
遍歴
自己
生き甲斐
仕事
孤独

他者
世間
運命
不幸
老い
死)
3 哲学と諸科学(自己形成について
哲学の擁護
哲学における「こころ」の問題
人間と脳
生物おしてのヒトには尽きない人間の尊厳
現実の複雑さについて)
4 小品集―哲学と人生(家庭教師をしながら
心の密室 ほか)

著作者プロフィール

渡邊二郎

( わたなべ・じろう )

昭和6-平成20年。東京大学文学部哲学科卒業。同大学文学博士。東京大学文学部教授、放送大学教授等を歴任。実存主義、解釈学、フッサール、ハイデッガー等について著書多数。訳書にフッサール『イデーンⅠ-1・2』、『イデーンⅢ』、ハイデッガー『存在と時間』(共訳)等がある。『渡邊二郎著作集』全12巻(筑摩書房)が刊行されている。

久保陽一

( くぼ・よういち)

1943年生まれ。東京大学大学院博士課程満期退学。現在、駒澤大学教授。文学博士。専門はドイツ観念論。著書に『生と認識 超越論的観念論の展開』(知泉書館)、『ヘーゲル論理学の基底』(創文社)、『初期ヘーゲル哲学研究』(東京大学出版会)など、訳書にヘーゲル『信仰と知』(公論社)などがある。

榊原哲也

( さかきばら・てつや)

1958年生まれ。東京大学大学院人文社会系研究科・文学部教授(哲学研究室)。現象学・解釈学・実存哲学に関する歴史的・体系的研究を行っている。また、看護やケア一般に関する質的研究法の一つである「現象学的アプローチ」から「ケアの現象学」を立ち上げる試みも行っている。主著に『フッサール現象学の生成――方法の成立と展開』(東京大学出版会、2009年)がある。

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