松谷みよ子
( まつたに・みよこ )1926年東京に生まれる。作家。「びわの実学校」同人。坪田譲治に師事。『龍の子太郎』で国際アンデルセン賞優良賞受賞。『ちいさいモモちゃん』で野間児童文芸賞を受賞。『あの世からの火』(小学館文学賞)、『現代の民話』『松谷みよ子の本』(全10巻 巌谷小波賞)『あの世からのことづて』他著書多数。松谷みよ子民話研究室主宰。
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一九九三年六月二十二日未明、雨宮鈴子さんは不帰の人となった。病んで病みぬいたあげくの死であった。なのに、凛として生きる姿勢を貫き通し、一点の灯りを周囲の人びとの心に点しつづけた。この鈴子さんの幼い日から娘として初潮をみるまでを記したのが、この『りえ覚書』である。
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