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単行本

とりつくしま

定価

1,540

(10%税込)
ISBN

978-4-480-80407-5

Cコード

0093

整理番号

2007/05/07

判型

四六判

ページ数

208

解説

内容紹介

死んでしまったあなたに、とりつくしま係が問いかけます。そして妻は夫のマグカップに、弟子は先生の扇子に、なりました。切なくて、ほろ苦くて、じんわりする連作短篇集。

目次

ロージン
トリケラトプス
青いの
白檀
名前
ささやき
日記
マッサージ
くちびる
レンズ
番外篇 びわの樹の下の娘

著作者プロフィール

東直子

( ひがし・なおこ )

1963年、広島生まれ。歌人、小説家。絵本や童話、イラストレーションも手がける。歌壇、角川短歌賞選考委員。東京新聞歌壇選者。「草かんむりの訪問者」で第7回歌壇賞、『いとも森の家』で第31回坪田譲治文学賞を受賞。歌集に『十階』、小説に『水銀灯が消えるまで』『とりつくしま』『さようなら窓』、エッセイ集に『短歌の不思議』、穂村弘との共著『回転ドアは、順番に』『しびれる短歌』がある。

この本への感想

すごいお話でした。                  とてもおもしろかったです。              何か、不思議でした。でもそこに、面白さが、あるというか・・・。私も、とりつかれたように、読んでいました。 

ヤクルト

さん
update: 2007/10/22
だれでも、死んでしまったら、生きていた世界に、やりのこした事や、会いたい人がいるのは、あたりまえだと思います。そこをついた「とりつくしまがかり」が、最後のねがいを、かなえてくれるおもしろい話でした。 もしじぶんが、今、死んでしまって、「とりつくしまがかり」にあったら、
長く残るものではなく、大切な、人のそばに、ちょこっといて、「スゥ」っときえて、いなくなりたいと思いました。

むぎ茶

さん
update: 2007/08/22
マグカップの章、いい話だな〜と感じながら読みました。
私がいま死んでしまったら、何にとりつくだろう?と思った時に、
夫ではなく(笑)少し前まで好きだった人を思い浮かべ、
その人のところに居るだろうなと思いました。

その人がいつも着けているペンダントになって、
側に居るかしら?
でも、もし新しい恋人が出来たら、
その彼女を見ることになるかしら?

「もし私が死んだら、貴方のペンダントになるからね」と
伝えておこうかなと・・密かに思いました。

「取り憑く」だと怖いですけど、
「とりつくしま」は、そういう怨念めいたものがなく
サラっとしていて、どこか優しいですね。

くまこ

さん
update: 2007/08/19
〝とりつくしま係になりたい!〟と思わせる、おかし味があった。(係になるにはこの世に居てはまずいか!!)と思って又おかしくなった。
若い人の感性はすばらしいものがあると感心した。

みゆ・ちい

さん
update: 2007/07/30
大切な方に、そっと贈りたい本

奇抜なモチーフながら、日常的な『人の愛情』を感じ、読みながら涙することもあり、笑みがこぼれることもあり、あっというまに完読してしまいました。このモチーフで、いろんな人と会話を楽しみたくなり、また、大切な人と価値を共感したくなりました。

yst968

さん
update: 2007/05/28
国立ガン病棟に入院中、TVを見て、私も死が近いので、もし「とりつくしま」が与えられたら、と考え、興味深く購入しました。娘からのプレゼントとした為、書店名は解かりません。心残りが、主人と娘と愛犬のチコちゃんです。主人は毎日聞いているトランジスターラジオ、娘は携帯電話、愛犬には散歩の時つける首輪にとりつきたいと思います。

モーチャン

さん
update: 2007/05/24
旅行の時(飛行機の中、幹線の車中)で読みましたが、あっという間に羽田、京都でした。何か変な感じのとても印象的な事でした。後半は特によかった。東氏の他の本、歌人の書を読みたい。

岳人

さん
update: 2007/05/24

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