佐野洋子
( さの・ようこ )(1938-2010)北京生まれ。武蔵野美術大学卒業。絵本、小説、エッセイの各分野で活躍。2003年紫綬褒章受章。絵本に『100万回生きたねこ』、『おじさんのかさ』(サンケイ児童出版文化賞推薦)、『わたしが妹だったとき』(新美南吉文学賞)、エッセイ集に『がんばりません』『私はそうは思わない』、『神も仏もありませぬ』(小林秀雄賞)、『シズコさん』『役にたたない日々』など。
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どこから読んでも佐野洋子。姐御風童女の魅力的な過激発言にはげまされ、不思議な元気に出会える本。
二つ違いの兄が居て
でっかいおしりの働き者だったから
野っ原には可憐な花も咲き
お友達なんかいりませんでした
やがて慣れてくると女は
もしかして夫婦ってこんなじゃないか
段々畑を上がっていった家にお嫁にいった
女は1度も起き上がらなかった
なんだ野原の原なのか
やって月がどろのへいの上に顔を見せた〔ほか〕
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