出久根達郎
( でくね・たつろう )出久根 達郎(でくね・たつろう):1944年茨城県生まれ。73年から東京・高円寺で古書店・芳雅堂(現在は閉店)を営む傍ら、文筆活動に入る。92年『本のお口よごしですが』で講談社エッセイ賞、93年『佃島ふたり書房』で直木賞を受賞する。2015年には『短篇集半分コ』で芸術選奨文部科学大臣賞を受賞。著書に『おんな飛脚人』『安政大変』『作家の値段』など多数がある。
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時に優しく、時に妖しく、ひとの心の庭に咲いた花をめぐる五十話。
正月さま―福寿草
福は内―節分草
妙な名前―オオイヌノフグリ
花の数だけ―クロッカス
花を愛して―梅
ヨウカンの札―水仙
筆の花―つくしんぼ
浴室の合唱―すみれ
ロシナンテ―たんぽぽ
別荘地―春紫苑〔ほか〕
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