志村ふくみ
( しむら・ふくみ )1924年滋賀県近江八幡生まれ。55年植物染料による染色を始め、57年第四回日本伝統工芸展に初出品で入選。83年『一色一生』で大佛次郎賞受賞。86年紫綬褒章受賞。90年国の重要無形文化財保持者(人間国宝)に認定される。93年『語りかける花』で日本エッセイスト・クラブ賞を受賞。著書に『色を奏でる』『小裂帖』『ちよう、はたり』『つむぎおり』など。
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ちよう、はたり。記憶の底から、機の音が聞こえる。それは八十年も前の、機の音。まさか自分が、この機の音の主を祖師として、織物の道に入ろうとは。織りのリズム、色の音色のなかで紡がれた、著者の最新随筆集。
はじめての着物
現代における荘厳とは
歌ごころ・色
絵だけの絵の凄さ
ド・ロさま
余白のこと
三つの香炉
インドへ、まっしぐら
消し炭と薬味が財産
生類の邑すでになし、砂田明さんの死〔ほか〕
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