菅野昭正
( かんの・あきまさ )1930年、横浜生まれ。東京大学文学部フランス文学科卒業。東京大学教授、白百合女子大学教授を経て、現在は世田谷文学館館長、日本芸術院会員。著書に『ステファヌ・マラルメ』(読売文学賞)、『変容する文学の中で 文芸時評』(全3巻)など。訳書に、クンデラ『不滅』、ル・クレジオ『アフリカのひと』など、多数。
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書物との出会い、師や友の懐かしい面影…文学とともに生きてきた文学者の回想。戦争末期、ヴァレリーに衝撃を受けて文学の道を歩みだしたフランス文学者・文芸評論家が描く時代と文学と青春。激動の時代を背景に、テクストとの出会い、鈴木信太郎、渡辺一夫、森有正、辻邦生など師や友人への追想を綴る。
一九三〇年私考
不安について
受験極楽
師恩を想う
うひ物まなび
チョコレートと教養
騒がしき惑いの年々
出会いの恵み
青春さまざま
入試二題
ある秘術について
「社会的事実」と「個人的事実」
途切れた橋の上で
何でも知ってやろう
洋書の夜明け
大学の教室で
「経験」の地平で
春の惑い
騒乱の波に揺られて
忘れがたい日のために
夜を日に継いで
前途は遠く
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