立川昭二
( たつかわ・しょうじ )1927-2017。東京生まれ。早稲田大学文学部史学科卒業。1966-97年、北里大学教授。後に同大学名誉教授。主に文化史、生活史の視座から病気、医療、死を考察した。1980年『死の風景』でサントリー学芸賞受賞。著書:『日本人の病歴』、『病いと人間の文化史』、『明治医事往来』、『いのちの文化史』、『生と死の現在』、『養生訓に学ぶ』、『生死のあわい』他多数。
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宮沢賢治から安部公房まで、病いや死をテーマにした作品をとりあげ、誰もが直面する自分や家族の病いから、私たちは何を学び得るかを探る。
はじめに・病いの贈りもの
病いのもたらす浄化感
死にふれて輝く
病いのもつ価値
看とりは人を磨く
病いの想像力
「恍惚」という病い
病いによる転生
寄り添い、折り合う
演劇としての病い
時代の病を病む
おわりに・病の創るもの
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