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単行本

わたしの城下町 

——天守閣からみえる戦後の日本

定価

3,080

(10%税込)
ISBN

978-4-480-81653-5

Cコード

0095

整理番号

2007/03/22

判型

四六判

ページ数

368

解説

内容紹介

戊辰戦争以降、攻防の要たるお城はその意味を失うかに見えた。が、どっこい死んだわけではない。新たな価値をにない、昭和・平成を生き続けている。ホンモノ、ニセモノ、現役、退役…、さまざまなお城から見えてくる日本の近・現代史。

目次

お濠端にて
宮城から球場へ
和気清麻呂が見守るもの
嗚呼忠臣楠木正成に見送られ
北面の武士たち
なごやかな町
お城が欲しい
遺品の有効期限
捕らぬ古ダヌキの皮算用
双子の城〔ほか〕

著作者プロフィール

木下直之

( きのした・なおゆき )

1954年、静岡県浜松市生まれ。東京藝術大学大学院中退。兵庫県立近代美術館学芸員をへて、現在、東京大学大学院教授(人文社会系研究科文化資源学研究室)、静岡県立美術館館長。19世紀の日本美術の研究をはじめ、祭礼、見世物、作り物、絵馬、記念碑や公共彫刻、建築を扱い、それらを展示、存続、隠蔽、撤廃される社会についての考察を重ねてきた。『美術という見世物』『ハリボテの町』『世の途中から隠されていること』『近くても遠い場所』『股間若衆』『せいきの大問題』など著書多数。写真は、少年時代、故郷の浜松で弟と(木下満直撮影)。

この本への感想

少数意見

本当に、おもしろい本を読むことができたことをたいへんうれしく思っています。それぞれのお城とそのなりたちのことを“おもしろい”と思ってしまうことは不謹慎なのかもしれませんが、著者の絶妙ともいえる文章に接すると、どうしても“おもしろい”と思えてしまいます。著者が、冷静で、客観的な支店に立てば立つほど、当事者の方々の真面目な対応におかしさがにじんでしまうように思われてなりません。私は、現住所には、心ならずも住んでいるものですが、私の住んでいる所でも、城跡を作ろうとして、作りそこねるということがあり、よそものとしてみているとおもしろいなと思っていたところです。著者が北上を予定しているとのことですので、仙台城跡の記述、楽しみにしています。

帰国子女(?)

さん
update: 2007/05/29

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