湯川豊
( ゆかわ・ゆたか )1938年生まれ。64年、慶應義塾大学文学部を経て、文藝春秋に入社する。『文學界』編集長、同社取締役などを経て退任。2003年4月から、東海大学教授、京都造形芸術大学教授を歴任する。著書に『須賀敦子を読む』(新潮文庫、読売文学賞)、『イワナの夏』(ちくま文庫)、『植村直己・夢の軌跡』(文藝春秋)、『ヤマメの魔法』(筑摩書房)などがある。
loading...
ヤマメの魔法にかけられて、夕暮れの川を知るようになった。誰からも忘れ去られたような北国のきらめく流れ、夏の光のなかに身をさらしているゆるやかな長い流れ―フライ・フィッシングから生れた懐かしい“物語”のようなエッセイ集。
1 イワナよ、目を覚ませ(あの川はどこへいった
春を待つとき ほか)
2 物語のように(北国の熱狂者
ヤマメの魔法 ほか)
3 渓流図書館(セルビアの白鷲(ロレンス・ダレル)
大きな二つの心臓の川(アーネスト・ヘミングウェイ) ほか)
4 特別な一日(その魚は見えなかった
花ひらく頃 ほか)
本書をお読みになったご意見・ご感想などをお寄せください。
投稿されたお客様の声は、弊社HP、また新聞・雑誌広告などに掲載させていただくことがございます。