猪野健治
( いの・けんじ )1933年滋賀県生まれ。新聞・雑誌の記者・編集者などを経て、フリージャーナリストとして活躍中。その間、日本ジャーナリスト専門学校専任講師・評議員を務め後進の育成にもあたった。やくざ、右翼、総会屋などをテーマにした分野においては先駆者的な存在であるとともに、いまも第一線で取材・執筆をつづけている。主な著書に『やくざと日本人』『三代目山口組』『やくざ外伝 柳川組二代目』『侠客の条件』『日本の右翼』(以上、ちくま文庫)、『山口組永続進化論』(だいわ文庫)などがある。
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社会の各分野で叫ばれる反社会的勢力の追放。いっぽうで懸念されるヤクザ社会の不透明化。ほんとうにヤクザは壊滅するのか。暴力団排除というスローガンのもとで進行する様々な法規制と厳罰化の動き。不純なものを排除する清潔な社会は果たして理想の社会なのか。格差社会・高齢化の波はヤクザ社会にどう影響をあたえているのか。ヤクザ取材の最前線から知られざる姿を報告する。
第1章 正義と利権
第2章 ヤクザ社会の行方
第3章 格差社会とやくざ
第4章 ヤクザ対策はなぜ効かないのか
第5章 ヤクザに人権はあるのか
第6章 やくざコミック規制
終章 歴史のなかから―やくざと地域社会
日本の暴対法とアメリRICO法との比較表
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