四方田犬彦
( よもた・いぬひこ )四方田 犬彦(よもた・いぬひこ):1953年生まれ。批評家・エッセイスト・詩人。著作に『見ることの塩』(河出文庫)、翻訳に『パゾリーニ詩集』(みすず書房)がある。
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テーブルの上の小さな宇宙をめぐって、気鋭の批評家にして無類の食いしん坊が傾ける蘊蓄の数々。幼少時の舌の追憶から麺の形面上学へ、さらに食の達人たちに捧げられたオマージュへ。「口より入るすべて」に及ぶ軽やかで先鋭な文化論。食物批評・料理人類学。
1 aperitivo しょくぜんしゅ
2 antipasto おーどぶる(ひとりで食事をすることの孤独について
小僧の神様の神学
ビビンバ・コムプレックス)
3 primo piatto さいしょのおさら(ビビン冷麺
たくさんのパスタ
麺の思考)
4 secondo piatto にばんめのおさら(パリで1番安いフランス料理店
クリスト・コムプレックス
まっ昼間から呑むこと)
5 insalata さらだでいっぷく
6 formaggi ちいずもあるよ(モードとしての食事
みそ汁の神話作用
料理とセクシャリティ)
7 frutta くだもの(吉田健一における食うこと呑むこと
北大路魯山人における食うことと罵倒すること
白土三平における食うことと採集すること
石原吉郎における食うことと生存すること)
8 dolce さいごにあまいもの(アリスと消化の欲望
断食の教え)
9 il conto さておかんじょう
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