豊崎由美
( とよざき・ゆみ )1961年愛知県生まれ。ライター、書評家。文芸のみならず、演劇、競馬、スポーツ、テレビドラマなどエンターテインメント全般に関心を示し、執筆活動範囲は極めて広い。著書に『そんなに読んで、どうするの?』、『どれだけ読めば、気がすむの?』『正直書評。』など。大森望氏との共著『文学賞メッタ斬り!』シリーズがある。
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『坊っちゃん』『カラマーゾフの兄弟』『シャイニング』etc.etc.ジコチュー型から尻軽タイプまで、数々の傑作小説に登場する「ダメ男」たち。不朽の名作に、こんな楽しみ方があったとは!
ないない尽くしのダメ男―フローベール『ボヴァリー夫人』
橋田壽賀子ドラマもまっ青なダメ男見本市―ドストエフスキー『カラマーゾフの兄弟』
ガリ勉型世間知レベル0のダメ男―森鴎外『舞姫』
今回のまるでダメ男は意外なあの人―ジュール・ルナール『にんじん』
ライトモチーフ(繰り返し)型のダメ男―トーマス・マン『トニオ・クレーゲル』
子供っぽいジコチュー型のダメ男―夏目漱石『坊っちゃん』
自分の気持ちに正直すぎるダメ男―岩野泡鳴『毒薬を飲む女』
偽善的なダメ男―島崎藤村『新生』
気がつかない星人型のダメ男―近松秋江『黒髪』『狂乱』『霜凍る宵』
夢みる夢男でダメ男―フィッツジェラルド『グレート・ギャッツビー』〔ほか〕
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